今週は”ウィアード・アル”ヤンコビックのEat itをお届けします。マイケル・ジャクソンのBeat itの替え歌で、アルの出世作ですね。元歌のBeat itは、「出ていけ 」という意味で、「俺たちの縄張りだから行け」ってギャング同士の抗争の歌なのはみなさんMVで見てご存知のことだと思います。対して、Eat itはマイケルのオリジナルのMVをコピーしているのですが、Eat itの意味は「食べなさい!」です。母親がグズグズ言っていつまでも食事をしない子供を叱ってる歌です。
”ウィアード・アル”ヤンコビックはパロディ歌手なのにグラミー賞を4回取ってますw
日本で言えば嘉門達夫が紅白出場みたいな人です。マキタスポーツとか、AMEMIYA、はなわ系の人です。
1979年にザ・ナックのマイ・シャローナの替え歌、マイ・ボローニャを自主制作したのを皮切りに、68曲の替え歌パロディソングを含む14のアルバムを出してるっていうからすごいです。ボクも4枚組のパロディソングコンプリートアルバムを持ってますw
マイ・ボローニャの次に有名になったのがこの曲です。ちょうどMTVが出来たのと同時期で、ミュージックビデオが隆盛を極めた時代でした。学生は一日中MTVをかけていた時代に、ビートイットとそっくりのビデオで「食え!」って謳ってました。この曲は日本にプロモーションで来日した際にアル本人がオレたちひょうきん族に出演して、「食え!」って唄ってました。後ろでウガンダ・トラがバク食いしてたとか。
マイケル・ジャクソンの曲は他にもバッドの替え歌でファットという歌も作ってるんですが、マイケルからは公認を受けていて、ミュージックビデオでは、マイケルから貰ったTシャツを着ていたりしたそうです。他のミュージシャンからもとても好かれていることが多いみたいです。マイケル本人もヤンコビックの才能を認め、「Eat It」と「Fat」の2曲はマイケル公認のパロディ曲になっています。後に、ヤンコビックはマイケルのミュージック・ビデオ「リベリアン・ガール」に出演もしています。
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あなた、いつまでギャーギャー騒いでるつもり?
キャプテン・クランチもレイズン・ブランもいらないのね?
日本じゃ多くの子供たちがお腹を空かせているってのに
いいから食べなさい!さぁ食べなさい!
ぐずぐず言ってんじゃありません!言い訳はいいから
あなたがどの食べ物が嫌いかなんて聞きたくもない!
全部食べ終わるまでデザートは食べちゃだめ!
だから食べなさい!お腹がいっぱいだなんて言っても許さないわよ!
た・べ・な・さ・い!食べなさい!
卵は自分で取って!よくかき混ぜるのよ!
チキンをもっと食べなさい!パイも食べなさい!
煮てあっても揚げてあってあってもどっちでもいいの!
とにかく食べなさ~い!
どうしてそんなにお行儀が悪いの?!
食べ物で遊ぶんじゃありません!
お腹が空いて死んじゃっても悪いのは自分よ、わかってるわね?
食べなさいって何度言ったらわかるの?
言うことを聞きなさい!
お鍋にまだ手もつけてないじゃないの!
早くしないと冷めちゃうでしょ!
ほら!口を開けて
ヨーグルトももっと食べて、ソーセージもよ!
同じことを言わせるんじゃないの!
お昼に何を食べたかなんて知らないわよ
出されたものを食べるの!
残したら承知しないわよ!
食べなさい!
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ビリー・アイドル、クィーン、シンディ・ローパー、MCハマー、ポリス、マダーナ、エアロスミス、ビリージョエル、みなさんも聞いたことがある曲がきっとあると思います。ビデオの再現性がすごく高いので、原曲と見比べるとおもしろいです。本来は替え歌は韻を踏むことが多いと思うんですが、この曲は韻は一切無視しています。子供たちが飢えているという部分の原曲は、“words are clear”なので、“starving in Japan”とは一音も合ってません。日本の近くにクリアーと韻も踏める実際飢餓に苦しむ国はあるんですけどね。シャレにならないか。
現役時代はボクは年がら年中そこら中に出張に行っていたのですが、ホテルの朝食バイキングは結構な楽しみでした。家では朝食は取らないんですが、出張に行くとアメリカの朝食を食べるのが好きです。出張はご当地の食事が楽しみの一つなんですが、何度も行っているところなどでは接待の夕食よりも、なんだったら朝食の方が楽しみだったりします。歌の最初の方に出てくるキャプテン・クランチやレーズン・ブランはそれぞれケロッグ社とクエーカーオーツ社のアメリカの朝食の定番ブランドです。それ以外にもみなさんおなじみのトラのマスコットのコーンフレークとか、ベーグルにクリームチーズとか。そして一番のお気に入りはスクランブルエッグ ハッシュブラウン ソーセージ ベーコン オレンジジュースにコーヒーです。
コロナも明けたことだし、そろそろ旅行に行きたいですね。